主に政治学や政治思想の視点から、地域の力学を検討します。

教員

岡山裕

法学部教授。東京大学博士(法学)。アメリカ合衆国の政治史を研究しています。民主党と共和党からなる二大政党制はなぜ150年以上にわたり続いてきたのか、なぜ独立行政委員会という独特な行政機関を軸とした行政国家が発達したのかというように、今日の合衆国で当たり前になっている政治制度の発展・定着の過程を、理論と史料を組み合わせて分析してきました。最近は、二大政党の分極化についても検討しています。主要著作『アメリカ二大政党制の確立―再建期における戦後体制の形成と共和党』(東京大学出版会、2005)、Judicializing the Administrative State: The Rise of the Independent Regulatory Commissions in the United States, 1883–1937 (Routledge, 2019)など。

杉木明子

法学部教授。エセックス大学 Ph.D. (政治学)。専門は国際関係論、現代アフリカ政治。これまで主に東アフリカや「アフリカの角」地域における難民・強制移動問題、武力紛争・「テロ」・内戦および平和構築・復興支援に関する調査や研究を行ってきました。同時にインド洋やギニア湾沿岸における海賊・武装強盗や海上犯罪に関する研究も進めてきました。最近はサハラ以南アフリカからの「不規則移動」を追跡し、チュニジアなどで調査を行いながら、難民/移民の移動と安全保障の関連性を分析し、安全保障化理論を再検討しております。主要著作:『難民レジームと当事者性ー『保護される客体』からの脱却』(共著、明石書店、2025年)。「21世紀アフリカにおける国家と国際関係」(『国際政治』210号、2023年)。Repatriation, Insecurity and Peace: A Case Study of Rwandan Refugees (共編著、Springer, 2020)。「国際的難民保護と負担分担ー新たな難民政策の可能性を求めて』(2018、明石書店)。'The Problems and Prospects for the "Regional Prosecution Model": Immunity of Maritime Piracy and Piracy Trials in Kenya' (Journal of Maritime Research, Vol. 6, 2016)など。

トーマス・バレット Thomas P. Barrett

法学部専任講師。オックスフォード大学D.Phil(東洋学)。近世・近代中国の政治外交史、東アジア国際関係史。ここ数年、清朝が西欧に根ざす「近代外交」をどのように自家薬籠中のものとし、その受容過程がどのような葛藤をもたらしたかについて、さまざまな角度から研究を行っています。主要業績:‘Qing Diplomacy’s Scottish Face: Halliday Macartney, Yamen Culture, and Diplomatic Transformation in China’s London Legation, 1877-1905’, Late Imperial China 45 (2024)、「D.B.マッカーティと『琉球処分』問題——清朝在外公館における外国人館員の私的活動とその意義をめぐって」『史学雑誌』第131編第2号、2022年、「清朝在外公館における西洋人スタッフの外交活動に関する考察——清仏戦争時のハリデー・マカートニーの活動を中心に」『東洋学報』第100巻第3号、2018年など。2023年、第10回史学会賞、王立アジア協会のベイリー賞(Royal Asiatic Society of Great Britain and Ireland 2023 Bayly Prize)を受賞。

舛方周一郎

法学部(三田)准教授。大学生の時にバックパッカーとしてラテンアメリカを中心に世界中を旅し、その経験から研究者を目指すようになりました。国際関係論と比較政治学を専門とし、ブラジルを中心としたラテンアメリカの政治・外交・環境について研究しています。今後はエネルギー・気候変動分野におけるアジアとラテンアメリカの関係を研究する予定です。最近の著作:「つながりと選択の環境政治学―「グローバル・ガバナンス」の時代におけるブラジル気候変動政策」(晃洋書房、2022年)、『世界の中のラテンアメリカ政治』(共著、東京外国語大学出版会、2023年)、Non-Western Nations and the Liberal International Order: Responding to the Backlash in the West(Coauthor, Routledge, 2023)。

山本信人

法学部教授。コーネル大学Ph.D.(政治学)。インドネシア政治史、東南アジア政治史。ナショナリズム研究から始まり、20世紀以降のインドネシアを中心とした東南アジア政治を研究しています。コロナ禍以降、インドネシアにおける政治体制の移行期におけるナショナリズム、暴力のあり方について調査を進めています。主要著作:Censorship in Colonial Indonesia, 1901-1942 (Brill, 2019)、ed. The COVID-19 Pandemic and Risks in East Asia: Media, Social Reactions, and Theories (Routledge, 2023)、編著『アジア的空間の近代ー知とパワーのグローバル・ヒストリー』(慶應義塾大学出版会、2020年)、編著『東南アジア地域研究入門3政治』(慶應義塾大学出版会、2017年)など。