
教員

大久保教宏
法学部教授。文学博士(東京大学)。ラテンアメリカ宗教史。カトリシズムが優勢とされるラテンアメリカで、すでに全人口の3割程度がプロテスタントとなったと言われますが、歴史をさかのぼりつつ、その経緯を明らかにしたいと考えています。主要著作:『プロテスタンティズムとメキシコ革命―市民宗教からインディヘニスモへ』(新教出版社、2005年)、“Social Attitudes and Religious Division in Guatemala,” Kozaki, et al. edts., Civic Identities in Latin America? (Keio University Press, 2008)、共編著『ラテンアメリカ 出会いのかたち』(慶應義塾大学出版会、2010年)、共著『世俗化後のグローバル宗教事情』(岩波書店、2018年)など。

小原正
経済学部准教授。メキシコとグアテマラの近世史。スペイン植民地支配下(16世紀~19世紀初頭)のチアパス地方を対象として、先住民人口と貢納、エンコミエンダ、植民地政府の財政、先住民の貢納品(トウモロコシ・綿布・コチニール・カカオ)の流通と消費について研究しています。主要著作:Ladinización sin mestizaje(CONECULTA, 2010)、Cuenta de la Caja Real de Chiapas. 1540-1549 (UNACH, 2016)、El arte de contar tributarios. Provincia de Chiapas, 1560-1821(Juan Pedro Viqueira Albanとの共著, El Colegio de México, 2017)、"Isabel de Velasco, menina de Las Meninas, y los indios del antiguo señorío de Zinacantán en 1642–1659", Hispanic American Historical Review 102 (2022)など。

工藤瞳
経済学部専任講師。京都大学博士(教育学)。専門は比較教育学。ペルーを中心に、「民衆教育」という、農民・都市周辺部の住民等が不平等な社会を批判的に捉え、社会を変革するための教育思想・実践・運動を研究してきました。最近は、チリで2010年代に導入された教育機会格差是正策の影響に関心を持っています。主要著作:『ペルーの民衆教育』(東信堂、2018年)、『比較教育学原論』(共著、協同出版、2019年)、「チリの学校包摂法による教育バウチャー制度改革 : 背景と変化、残された課題」『教育制度学研究』(2021年)、「チリにおける高等教育無償化政策の実施状況と課題」『国際教育』(2023年)

佐藤正樹
経済学部(日吉)専任講師。専門は南米アンデスの植民地史(特に現在のペルーとボリビア周辺)。スペイン本国から遠く離れたアンデスで、植民地支配が300年近くも続いたのは何故だろうか、という疑問を出発点に、植民地支配の実態について研究してきました。最近では植民地社会における貨幣の使われ方や、先住民共同体の土地所有の仕方に関心を持っています。最近の著作:“Local Links Behind a Global Scandal: The Audiencia de Charcas and the Great Potosí Mint Fraud, ca. 1650”, Potosí and the Global Silver Age (16th-19th Centuries) 共著 (Brill, 2023). 『ボリビアを知るための65章【第3版】』共著(第III部「古代と植民地時代」を執筆)(明石書店、2025年)。

伏見岳志
商学部教授。専門はスペイン植民地史と海洋史。ラテンアメリカという地域の形成にとって、他の地域との関係が大きな役割を果たしてきたと考えています。たとえばヨーロッパによる植民地支配や、アフリカからの奴隷貿易などはその例です。そういう視点から、海を越える人・モノ・制度の移動/導入、と、そのラテンアメリカ社会への影響について研究しています。最近の著作:"Reformar un archivo colonial: El caso del consulado de Nueva España," en El mundo hispánico moderno y su universo documental (Siglos XVI-XIX) 共編(Editorial SB, 2025). "Práctica contable de los comerciantes en el México colonial," De Computis (21:2, 2024).

舛方周一郎
法学部(三田)准教授。大学生の時にバックパッカーとしてラテンアメリカを中心に世界中を旅し、その経験から研究者を目指すようになりました。国際関係論と比較政治学を専門とし、ブラジルを中心としたラテンアメリカの政治・外交・環境について研究しています。今後はエネルギー・気候変動分野におけるアジアとラテンアメリカの関係を研究する予定です。最近の著作:「つながりと選択の環境政治学―「グローバル・ガバナンス」の時代におけるブラジル気候変動政策」(晃洋書房、2022年)、『世界の中のラテンアメリカ政治』(共著、東京外国語大学出版会、2023年)、Non-Western Nations and the Liberal International Order: Responding to the Backlash in the West(Coauthor, Routledge, 2023)。

安井伸
商学部准教授。チリを中心にラテンアメリカの政治・現代史を研究しています。最近は、ラテンアメリカにおける義務投票制度、とりわけ、世界的には少数派のこの制度が多くのラテンアメリカ諸国で採用され続けているのはなぜかについて関心を持っています。主要著作:共著『ラテンアメリカ 出会いのかたち』(慶應義塾大学出版会 2010年), “Role of US-Trained Economists in Economic Liberalization: The Cases of Chile and Indonesia,”『社会科学研究』(2003年), “El proceso político y la transformación agraria: balance histórico de la reforma y contrarreforma agrarias en Chile, 1964-1980”『ラテンアメリカ 研究年報』(2000年)など。
